大会レポート

アプリ甲子園2013 決勝戦レポート

予選を勝ち抜いた12組のファイナリストが汐留に集結、
「アプリ甲子園2013 」決勝戦が2013年9月29日に開催されました。


全国からの533作品もの応募の中から、見事決勝進出を果たした小学6年生から高校3年生までのファイナリスト17名が揃いました。



総合司会者は大塚智子さん。緊張した面持ちのファイナリストたちが登壇し、株式会社D2C代表取締役社長の宝珠山卓志より激励を受け、いよいよアプリ甲子園2013 決勝戦の開幕です。

審査は、12組のファイナリストが自ら開発したアプリをプレゼンテーションし、その後別室にて実機操作・プログラムソースコードの開示により行われます。企画力審査300点、実装力審査300点、合計600点で競います。

企画力審査 :独創性・デザイン・消費者支持度(プレゼンテーション審査)
実装力審査:操作性・技術点・完成度(実機、ソースコード審査)

審査委員

日本のアプリ界を牽引する審査員の方々が揃いました。

村井智健(AppBank株式会社 代表取締役CEO)
神尾隆昌(株式会社マインドパレット 取締役副社長COO/CTO)
渡部薫(ジークラウド株式会社 CEO/Founder)
丸幸弘(株式会社リバネス 代表取締役CEO)
宝珠山卓志(株式会社D2C代表取締役社長)
(敬称略・順不同)


企画力審査
スタート

最初は、プレゼンテーションによる企画力審査です。大人をも圧倒してしまう、堂々としたプレゼンテーションが次々に披露されました。

エントリーNo.1

品川女子学院高等部1年 梶原一葉

大人と子供が一緒に遊べる通信対戦機能を実装 鳴き声クイズアプリ「のっくいず」

梶原さんは、幼稚園に通う子供をターゲットとした、鳴き声クイズアプリを開発。おうちの中で子供の興味を惹くのが難しい…そこで、目で見てかわいい、耳で聞いて楽しいアプリをつくろうと考えたそうです。そして、子供と大人が一緒に遊べるように、Bluetooth機能も実装。最後に「のっくいずを70億人を繋げるドアにしたいです」と話す梶原さん。トップバッターながら堂々としたプレゼンテーションをしてくれました。


子供用のクイズアプリです。3?5歳の子供をターゲットにしています。家にあるドアを押して部屋に入り、そこで鳴き声を出してくれる人を押して鳴き声と同じ動物を押すというものです。大人も楽しめるように通信対戦機能を!

エントリーNo.2

東海大菅生高校2年 小河原裕介
フリック入力で直感的な操作が可能!音ゲーアプリ「SOUND FLICK」

通学時間に好きな音楽ゲームをやっていて、改善したい点をいくつも感じたと話す小河原くん。そこで、自分で簡単にリズムを決めることができ、スマートフォンの画面全体を使った、シンプルかつ直感的な操作が可能な音楽ゲームを開発。フリック入力やCover Flow表示を搭載し、誰にとっても使いやすい仕様となっています。「これからの音楽ゲームを変える!」と力強いコメントを最後にしてくれました。


今までの音ゲーは、スマホなのに、ボタンを押すばかりでした。しかし、このゲームは違います!タッチパネルを活かした、『フリック操作』ができるのです!
また自分の大好きな楽曲を使って『オリジナル譜面』を作ることができるEditモードも搭載し、アップデートを待たなくても、最新の音源をつかった音ゲーが楽しめます!

エントリーNo.3

桐光学園中学校3年 有賀幾己
新宿山吹高等学校2年 新名哲成
神奈川県立保土ケ谷高校1年 広田大地

中高生の学習をサポート!ePubを拡張した学習支援アプリ「iTextReader」

プログラミングスクールで出会った、学年がバラバラでもチームワーク抜群の三人。重い通学バックを持ち歩く中高生ならではの、あったらよかったのに、を実現させた学習支援アプリです。動画や3Dモデルを取り込んだ新感覚な学習機能や、仲間とのデータ共有も可能な学生にとって非常に実用性の高い作品でした。


ePubという電子書籍のフォーマットを読み込み学習支援に役立て、勉強のための負担を減らすアプリです。 
このアプリの大きな特徴
1.学習支援としての機能 / 2.ePubの機能 / 3.iTunesとの連携 / 4.LMS(学習管理システム:Learning Management System)

エントリーNo.4

慶應義塾中等部3年 福井一玄
離れて住んでいても安心!薬の飲み忘れ防止アプリ「お薬のじかん」

人の役に立つアプリケーションを作りたかった福井くんは、高齢者が薬の飲み忘れを防ぎ、離れて暮らす家族が安否確認できるアプリに挑戦しました。家族とのコミュニケーションを深める、というところから、毎日使用する薬を思いついたと話します。審査員の方々から、「素晴らしいですね!会社つくりますか?」との声もあがりました。


このアプリは、薬の服用をアラームで知らせ、服用忘れを防止するものです。そして、お薬を飲んだ時メール送信をし、安否確認をする事が出来ます。また、服用忘れを防止するための履歴もつけました。主に高齢者を対象とし、分かりやすいデザインで説明がなくても簡単に使う事が出来るようにしました

エントリーNo.5

品川女子学院高等部 1年 嶋本夏海
やるべきことが一目で分かるタスク管理アプリ!「TODO graph」

「中高生ってへらへらしているように見えて、意外と忙しいんですよね」と出だしから会場を湧かせる嶋本さん。部活に宿題に行事の準備、何から手をつけようか考えている時間って無駄。今自分が何をやるべきなのか、直感的に分かるTODOリストが欲しいと思い、このアプリを開発したそうです。Life is Tech!のサマーキャンプに参加し、その後自宅で開発を進めたと話します。「高校生のときにタスクなんて考えていなかった」と審査員も関心の様子でした。


やるべきことを『期限軸』と『重要度軸』に二次元上でわけて見やすくしたToDoリストアプリです。
入力も重要度と期限を簡単に入力できるようにしてあり、日常的にToDoリストとして使いやすくしました。

エントリーNo.6

福岡大学付属大濠高校3年 古川漱一
写真にもかける!お絵描きメモアプリ「MemoPad」

ちょっとしたメモを残そうと思ったときに、メモ帳を起動してわざわざ文字を入力するのが面倒。古川くんはそんな自分の経験から、簡単な絵をかけるメモアプリを開発。既にAppStoreにリリースしていて、シンガポールや南アフリカの人も実際に使ってくれているのだそうです。「写真にかけるから、日記感覚で使えるのがいいですね!」と司会の大塚さんも大絶賛でした。


お絵かきの要領でメモがかけるアプリです。iPhoneにもともと入っているメモアプリは文字しかかけず、急いでいるときにはちょっと大変です。なのですぐに起動してすぐにぱっとかけるメモアプリがあったらいいなと思い作りました。また保存したメモはサムネイルの一覧で見れるのでたくさん書いても探すのに苦労はしません。写真の上に絵を書くこともできます。ただのお絵かき帳として使ったり、書いた絵をTwitter、Facebookに投稿して友達とシェアするのもおもしろいかと思います。

休憩

ここで10分間の休憩です。この6組の発表が終わった時点で、企画力審査点のみの途中経過順位が発表されます。控え室では様々な想いが交錯しますが、後半組はこれから。気合いが入ります。

エントリーNo.7

慶応義塾普通部2年 岡田侑弥
自分だけのシューティングゲームを簡単に!「SuperShootingCreator」

簡単にシューティングゲームが作れるアプリを開発した岡田くん。「作るは使うよりも楽しい」、そんな作る楽しさを世界中の人に知らせたいという。シューティングゲームの敵は、自分のスマートフォンに入っている画像を使うこともできるようです。岡田くんはカップラーメンの画像を配置したゲームでシミュレーションを行ってくれ、会場は大盛り上がりでした。


このアプリは、自分でシューティングゲームが作成できるアプリです。
敵の出現や設定などを自由に変更することで、オリジナルのシューティングゲームを作ることができます。
Androidアプリでゲームを作り、遊ぶことのできる、新感覚のアプリです。

エントリーNo.8

宮城県工業高等学校
3年 佐々木康汰 / 3年 白幡祐士 / 2年 浅野恵汰 / 2年 樋口優太

被災時に役立つ機能ばかりの救済アプリ!「SHelper」

宮城県から参加の四人。このアプリが人々を安全なところへ導いて欲しいという想いを込め、ShelterとHelperを併せたSHelperという救済アプリを開発。避難所検索モードやワンプッシュ居場所送信モード、バッテリー緊急モード等、緊急時に役立つ機能が盛り込まれています。今後は自治体と協力をして、全国版にしていきたいと話してくれました。


\“震災を経験した私たち”だからこそ提案できるものがあると考え,被災者の目線で,もしもの時に役立つアプリを制作しました。緊急時に必要とされる機能を厳選し,併せて使いやすさや実用性にもこだわりました。ぜひ,このアプリを多くの方に利用していただきたいと思います。

エントリーNo.9

岡山県立岡山一宮高等学校3年 池原克明
触るだけで音楽が演奏できる新感覚アプリ!「Wabeat」

登壇するやいなや、ノリノリのプレゼンで会場を笑いの渦に巻き込んでくれた池原くん。画面に現れる曲線をタップするだけで、音楽を奏でることができるアプリを開発。音楽の再生に使用しているSynthesizerの実装にはかなり苦労したそうです。このアプリのアイディアは、高校2年生の英語の補習授業中に四角の中に丸を書いていたら思いついたとのこと。ユーモア溢れる池原くんのプレゼンに、会場は終始笑いが耐えませんでした。


Wabeatは、何も考えずに触っているだけで、簡単に音楽を奏でることができてしまう、新しい楽器アプリケーションです。

エントリーNo.10

本郷高等学校3年 三宅在都
予定を入れるとパワーアップするスケジュール帳アプリ!「RealPlayGame」

三宅くんは、予定を書き込みたくなるRPGを組み合わせたスケジュール帳アプリを開発。このアプリで使われている絵は、全て三宅くんが描いたものだそうです。審査員からは「人事評価に使えないかな」との声も。毎日がちょっと楽しくなるアプリになりました。


スケジュール帳×RPGの新感覚アプリ!
予定を書き込むことで経験値をゲット。どんどん書き込んで自分をレベルアップさせよう!
カレンダー画面から予定を追加することで経験値が手に入り、ステータス画面のキャラのレベルが上がっていきます。予定をつけるのがめんどくさくてもゲーム要素を組み込むことで楽しくつけれるようになります。

エントリーNo.11

渋谷教育学園幕張高等学校1年 浅部佑
身の回りの音を集めて新しい発見を!音クイズアプリ「SoundGuess」

身の回りのいろいろな音に耳を傾けることで、新しい発見ができるアプリを開発した浅部くん。Facebookを通じて、自分で集めた音を世界中の人たちと共有もできるそうです。最後はまるでコマーシャルのようなムービーで締めくくり。「ユニバーサルうけするもの、多くの人が使うことを考えてクラウドを利用している、ガチですね!」と審査員から驚きの声もあがりました。


このアプリ、SoundGuessは「いつもだったら気づかないような、身近にある様々な音に触れよう」というモットーを意識し、出来上がったゲームです。
ユーザーが登録した様々な音を、自動的にクイズ形式にして、流れた音が何の音なのかを当てていくゲームです。全ての情報は、クラウドのデータベースに保存され、機能的にも大変使いやすくなっております。

エントリーNo.12

浦安市立高洲小学校6年 長滝谷晋司
5秒で完了!席替えアプリ「席替え!!楽!!楽!!」

唯一の小学生、最年少ファイナリストの長滝谷くん。台に乗っている姿はとてもかわいらしいのですが、11才とは思えないほど堂々としたプレゼンです。人数と席の配置を選択するだけ、わずか5秒で公平に席替えができてしまうアプリです。「僕は悪い子だったので、席が固定されていたんだけど、それについてはどう思う?」という審査員からの問いかけに、長滝谷くんは「それはかわいそうですね」とクールな回答。会場では、かわいい!の声が飛び交いました。


今まで時間がかかりけんかになりかけてた席替えを5ふんでけんかなしで出来る席替えapp!。






実装力審査

全てのプレゼンテーションが終わり、全員ホッとした様子です。ここでは、プログラミングを学ぶ全国各地の同世代の仲間と出会えます。

審査員の方々は別室で、中身のコードやユーザーインターフェイスについて検討します。その点数が、実装力審査の点数となります。
会場では一般の見学者によるアプリ体験タイムです。各チームがブースに分かれ、アプリを紹介します。テレビやWeb サイトの取材なども受けながら、お客さんにアプリを楽しんでもらいました。







結果発表

実装力審査も終わり、待ちに待った結果発表です。ファイナリストたちは、緊張しながらも楽しみな様子。審査員の神尾隆昌さんに、それぞれのアプリの技術面にコメントを頂き、いよいよ入賞者の発表です。




まずは第5位。
398点で、エントリーNo.6古川漱一くんの「MemoPad 」!
「このような素晴らしい賞を頂けて嬉しいです」と話す古川くん。審査員からは「自分が欲しい機能を諦めず実装し、それを実現するプロセスが素晴らしかった」という講評がなされました。




第4位はエントリーNo.8佐々木康汰くん・白幡祐士くん・浅野恵汰くん・樋口優太くんの「SHelper 」です!
実体験からつくられた、被災時に本当に役に立つ機能ばかりのアプリ。審査員からは「非常に想いのこもった作品で素晴らしい。自治体を動かし、日本全国でこの仕組みが広がって欲しい」という講評をもらいました。




第3位。442点で、エントリーNo.4福井一玄くん「お薬のじかん 」です!
「薬を飲むことで繋がるという要素を盛り込んだのは、本当に素晴らしいものでした」と審査員から講評をもらいました。福井くんは「これからも人の役に立つアプリを作っていきたい」と話してくれました。




いよいよ第2位です。エントリーNo.9池原克明くんの「Wabeat 」が選ばれました!
「これまでたくさんのアプリを見てきたけれど、完成度が非常に高い。商用レベルです」と審査員から評価されました。準優勝の池原くんには、副賞として最新のタブレットが贈られます。




そして、ついに第1位の発表です。
第1位は……エントリーNo.11浅部佑くんの「SoundGuess 」でした!
世界に通用する作品であると高く評価されたアプリ。浅部くんには、賞状、トロフィー、副賞としてiMacが贈られます。「去年の12月にプログラミングを始め、このアプリ甲子園に出たいとずっと思っていました。こんな夢のような舞台に出場でき、嬉しい気持ちでいっぱいです。」と受賞の喜びを語っていました。


 

最後は審査委員長の宝珠山氏から締めのあいさつがあり、みんなで記念写真を撮りました。



これにて、アプリ甲子園2013は閉幕です。
来年も、中学生・高校生プログラマーの挑戦を、心よりお待ちしています!


(アプリ甲子園2013 決勝戦レポート終わり)